父 真穂はいつから医師を目指そうと思っていたの?
娘 お父さんや伯母さんが医療の最前線で働く様子を見ていたから、幼い頃から医療従事者に憧れがあったと思う。中学3年の時にコロナ禍になったこともあって、さらに医療への関心が強くなり、医師を目指そうと決めた。
父 川崎医科大学附属高校に進学する時はどんな気持ちだったの?
娘 お父さんも伯母さんも卒業生で、進学率の高い学校だから安心できたよ。地元を離れて寮生活で新しい世界を見るのも楽しみだった。
父 私が高校生だった頃は上級生や下級生とのつながりが強く、濃厚な寮生活を過ごしたよ。真穂はどんな3年間を過ごしたの?
娘 中学の頃は塾に頼っていたけれど、高校では寮生活になったから自分で勉強を頑張るようになった。勉強の進め方を自分で考えて実践して、質問や相談があれば先生に聞いたりして。先生は、教員室前のホワイトボードを使って、私が納得するまで熱心に教えてくれた。少人数だから一人ひとりに手厚く指導してもらえて、それで成績が上がったのかなと思う。
父 川崎医科大学附属高校は、現役の医師から学ぶ特別な授業もあったよね。
娘 そうだね。本を読んで学ぶのとは違って、実際の医師の話を聞くのは臨場感があってとても勉強になった。他の高校では経験できない授業だと思うし、将来どんな医師を目指していくのかを深く考える機会にもなったと思う。
父 はじめての寮生活、学校生活はどうだった?
娘 最初はホームシックになったけれど、すぐに友達ができて大丈夫だった。テスト前は朝早くから夜遅くまでみんなで勉強したのも大切な思い出。コロナ禍でできないこともあったけれど、その分、校内の結束が強くなり、体育祭、文化祭、部活動など楽しかったよ。
父 寮生活をして自律心が芽生えたね。この3年間でずいぶんしっかりとして頼もしくなったよ。
娘 中学までと違って、掃除や洗濯も自分でやるので生活面でも成長できた。同じ目標を持つ仲間と寮で過ごし、切磋琢磨して頑張って濃厚な3年間だった。
父 自律心が旺盛になったのは寮生活で得た大きな収穫だね。大学での目標は?
娘 高校でコツコツと勉強して知識を積み上げていくことも大切さを学んだから、大学でもその学びを活かして頑張りたいな。医療の世界は日進月歩で進化しているから、学んだことが身になるような勉強をしたいと思う。
父 勉強がもちろん、大学の6年間ではいろいろな人生経験をすることも大切。医師には体力も必要だから、今のうちに運動をして身体をつくることも大事だと思うよ。
娘 大学では陸上とテニスをやってみようかなと考えているよ。
父 それはいいね。真穂がやりたいことをやったらいい。高校からの友達とは9年間同じだね。その繋がりは医師になった後もずっと続いていく大切な財産になるはずだよ。