人間性豊かで、社会を担う人間づくり
生坂の自然はすばらしく、四季折々の花が咲きほこり、鳥のさえずりが響き渡ります。その自然に溶け込むように、我が川崎医科大学附属高等学校のキャンパスが広がっています。本校は、「人間をつくる」「体をつくる」「学問をきわめる」を建学の理念に掲げ、医師になりたいという生徒たちの夢の実現を目指しています。
授業は一人ひとりの能力を生かすために少人数制をとり、きめ細やかな学習指導で基礎力を確実に身につけると同時に、自ら問題点を見つけ、仮説を立て、調査・研究をする「テーマスタディ」などにより、主体的に学習に取り組む態度を養います。また、「良医」を育成するため高校と大学の9年一貫教育にも取り組んでおり、医科大学や附属病院などと連携して「ドクターロード」などの特色ある教育活動を実施しています。生徒はこれらの取り組みを通じて、医療の大切さや厳しさ、やりがいを感じると同時に、自分の目指す医師像を固めていきます。
また、全寮制を導入し、集団で規律正しい生活を送る中で、自主・自立の精神と互いに力を合わせて物事に取り組む協調性、人の深い理解に基づくコミュニケーション力など豊かな人間性を養っています。部活動・クラブ活動は少人数ながら熱心に取り組み、仲間づくりをしながら、体力の増進と気力の充実を図っています。学校行事では飯盒炊さんや体育祭・スポーツ大会・校内駅伝大会など学年を超えて、生徒が主体的に活動し、学校生活に彩りを添えています。
本校は、令和2年に50周年を迎えました。これは学力と豊かな人間性を備えたバランスのとれた人間の育成を、医科大学や附属病院等との連携の中で行うという教育方針が、全国各地域で認められてきた結果でもあります。今後も、個性豊かで特色ある学校づくりを推進し、生徒たちの「医師になりたい」という夢を叶え、社会に貢献できる人材の育成を行っていきます。
校長 竹田 義宣