令和7年度入試の教科アドバイスです。
文章問題が中心です。論理的文章では、論の展開を追って筆者の主張を把握することが大切です。文学的文章では作品の場面や背景を理解し、その上で人物の心情を把握することが大切です。いずれも本文の表現を根拠として解答するようにしましょう。また、詩歌や古典、文法、漢字・語句、さらに会話文や図表を用いた問題などにも取り組んでおきましょう。
毎年、出題内容や出題形式が大きく変わることはありません。
大きい問題として、一次関数や二次関数の問題、方程式の応用問題、図形の問題が出ています。特に、3年生の後半に習う「三平方の定理」は毎年出題しています。その他、小問として、基本的な計算力を見る問題や中学校で学習した重要事項の理解を確かめる問題が5~7題出ています。
いずれも中学校で学習したことが理解できていれば解ける問題ばかりですが、ただ答えを求めるだけでなく、途中の考え方、計算等を書く、いわゆる記述式の問題を多く出題しています。
入試問題は中学校で学習する文法・構文・語いの範囲内で出題しています。長文読解関連の問題は身近なテーマを扱い、長文や対話文などの形式で出題します。その他の問題も中学で学んだことが身についていれば十分答えられる内容になっています。しかし、将来の進路も考えて、基本的な状況判断が必要とされる問題や、単なる暗記やうろ覚えでは得点できないよう工夫した問題も出題しています。また、日常会話レベルのリスニング問題も出題しています。
中学3年間で学ぶことは今後の英語学習の基礎になる大切な部分です。本校に入学してからの学習をスムーズに進めるためにも、十分な時間をかけて復習しておくと共に、特に400語以上の英文を読むことに慣れておいてほしいと思います。また、英単語や熟語について、使用している教科書で学習する語彙にとどまらず、英検3級の単語集などを活用して、語彙数を増やすよう心がけてください。
物理・化学・生物・地学分野から内容が1つの分野に偏らないように、学習する学年も偏らないように出題しています。出題する範囲は、あくまでも中学校で学習した範囲であり、平素の授業中にしっかり考えて学習するように心掛けてください。
グラフを含む問題や作図、計算を要する問題も出題しますので、グラフを読み取る力、作図する力、正確な計算力をつけておくことが大切です。また、観察されたことや、記述された内容から推察するような問題も出題します。大切な事柄はしっかり覚え、それを自分の言葉で表現できる力も養ってください。
用語や公式などの重要事項を整理するために、教科書やそれに準拠するような問題集を利用し、得点力を養成していけば、試験にも対応できるようになるでしょう。