卒業生からのメッセージ(学校案内2021掲載)
1期生として得た学びと経験は、50年を経た今も医師の仕事に生きています。
- 小林建太郎さん:特定医療法人 万成病院 理事長・院長 1973年卒業 岡山県出身
川崎医科大学附属高校は1970年に開校し、私は1期生として学校の歴史をつくるという熱意を抱いて入学しました。寮で仲間と寝食をともにして学んだのは、人への配慮とコミュニケーションの大切さです。医科大学の先生に「附属高校の出身者は人間関係を形成する力に優れている」と評価されたのも寮生活の賜物です。当時育まれた力は医師となって患者さんとご家族、多職種のスタッフ、地域の方々との関係づくりに生かされています。先生方は生徒一人ひとりの意欲を高める指導が巧みで、私は試験で満点以上の評価をしてもらえたことがうれしく、その後の意欲に繋がりました。高校の課程から将来どんな学び方が必要かを見越した指導をされていたと思います。
入学から50年を経て、1期生は各地の医療機関で中心的な役割を担う立場となり、全国的な交流も盛んです。医療は日々大きく進歩しています。それでも医師が患者さんを診断し、両者の信頼関係のもとに治療が行われることに変わりはありません。医師には知識、技能、人間力が不可欠で、それらをバランスよく有することが大切だと思います。そのための基盤が、この9年間で築かれると考えます。
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